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老後の生活でお金がない「老後破産」の解決方法~債務整理~

借金による老後破産・介護破産のイメージ 

わが国では人口の高齢化が進み高齢化社会と言われるようになって久しいですが、いわゆる団塊の世代のリタイヤに伴い、最近では老後破産介護破産といった高齢者に関する借金問題が問題になりつつあります。
そこで、高齢者の借金問題の解決方法についてまとめてみることにします。

■1 老後破産とは

 

老後破産という言葉に明確な定義があるわけではありませんが、一般的には、それまで企業などに勤務して定年まで真面目に勤め上げ、暮らし向きも悪くなかった人が、退職後に思わぬことから破産してしまうというイメージで捉えられていることが多いでしょう。

 

長期の住宅ローンの返済が負担となったり、病気になって治療費がかさんだり、子どもへの援助に蓄えを費やしてしまったりなど、その原因は様々なものがあります。また近年、年金の受給額が減っていることもその一因となっているかもしれません。また、独身のまま老後を迎える男性・女性も最近では多くなっています。そのため、子供からお小遣いを受け取ることができず、老後の生活が苦しくなってしまう方も多いようです。

 

いずれにしても、60代・70代になると新たに収入源を得ることは大変難しくなりますので、それまでの貯蓄や年金などに頼って生活して行くことになります。そのような状況で想定外の出費が生ずると、その後資産が増えるわけではありませんから、徐々に貯蓄が目減りして最終的には生活が成り立たなくなってしまうことが考えられます。
したがって、老後破産は誰にでも起こり得るものということができるでしょう。

 

■2 解決方法

 

老後の資金が足りず、老後に借金を抱えることになってしまった場合、どのようにしてこれを解決すればよいのでしょうか。

 

どのような借金にも解決方法はあります。老後の借金だからと言って解決ができないわけではありません。そして、解決方法も、基本的には若年者の場合と変わりはありません

 

具体的に言うと、借金の額がさほど多額ではなく、分割払いで返済が可能である程度であれば任意整理(借金の分割払い)の方法を取ることができますし、継続的な収入があれば個人再生手続(裁判所の決定により借金を減額した上での分割払い)の方法を取ることができる可能性もあります。

 

この2つの方法は、年金や給与などの定期的な収入がある人が、その収入から生活費を支出して余った部分を返済に充てて行く方法になります。

 

他方、収入が無い場合や、収入があっても生活費を支出すると余りが出ない場合、借金の額が多すぎて分割払いではとても支払いきれない場合には、この2つの方法で借金を整理することはできません。

 

そのような場合には、裁判所に破産の申し立てを行った上で免責決定をもらえば、借金の支払義務はなくなります。

 

つまり、収入の有無や借金の額にかかわらず、債務を整理することは可能なのです。

 

 

■3 家族や専門家への相談の必要性

 

老後に借金を抱えてしまったケースでしばしば見られるのが、子どもなどの家族や弁護士などの専門家に相談をすることなく、自分や夫婦間のみで悩んでしまい、大変思い詰めてしまうことです。

 

確かに、自らも子どもを抱えて大変な生活をしている息子や娘に借金の問題を相談することはとても勇気のいることですし、子どもたちに金銭面で迷惑を掛けたくないというのも親の気持ちとして理解できます。

 

しかし、家族からの少々の援助があれば分割払いができるケースもあるでしょうし、何より家族みんなで解決を考えることが解決の可能性や方法を広げることにもなります。したがって、なるべく早いうちに子どもなどの家族に現状を伝えた上で相談することが大切です。

 

どうしても子どもに相談できない事情がある場合や、独り身で相談できる近い関係の親族がいないなどの場合には、専門家である弁護士に相談しましょう

 

家族や弁護士への相談を先延ばしにすればするほど、借金の額は増え、解決方法の選択肢が少なくなって行きますから、返済が苦しいことを意識したらなるべく早く相談をするのが理想です。

 

そして、家族に事情を打ち明けて相談した場合にも、必ず最終的に弁護士に相談することをお勧めします。

 

弁護士は債務整理の専門家ですから、相談者それぞれの状況に応じて最も適した解決方法を選択することができます。例えば、住宅ローンを抱えている相談者であれば、個人再生の手続を選択することによって住宅を維持するのが良いのか、むしろ破産の手続を選択して住宅ローンを解消してしまった方が良いのかなど、具体的な状況に応じて判断を示してもらうことができます。

 

また、任意整理、個人再生、破産のいずれの手続を行うにしても、債務者本人が行うことは難しく、弁護士に依頼して手続を取ってもらうほうがスムーズに、また安心して手続を進めて行くことができます。

 

したがって、借金問題の最適な解決方法を知るためにも、実際の解決を進めて行くためにも、弁護士に早期に相談をすることが重要です

 

 

■4 まとめ

 

老後に破産をしたり、借金の整理をしたりするのは大変な負担になると考えている人も多いのですが、実際に手続を取って見ると、意外に負担になるものではないことに驚く人が多いようです。そして、手続を取った結果、精神的に楽になって、前向きにその後の生活をしていけるようになります

 

一人で悩まず、勇気を出して一度専門家である弁護士に相談してみましょう。
 
 

■債務整理の実績が多数あります

 

エクレシア法律事務所では、20年以上の間、埼玉県越谷市にて債務整理をはじめ、様々な法律相談に応じ、また解決をして参りました。埼玉県越谷市やその近隣の春日部市、杉戸町、松伏町、さいたま市、川口市、草加市、吉川市、八潮市、三郷市、東京都足立区、千葉県流山市など、多くの方々に支持されて参りました。

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