過払い金で他2社の債務を一括返済したうえで、弁護士費用を控除しても本人に160万円返還できた事例
Aさん 70代 男性 年金
Aさんは、3社に月4万円の返済をしていましたが、なかなか元金が減らず、医療費も増え始めて生活が苦しくなったので、当事務所に相談に来られました。
担当弁護士は、弁護士が受任通知を債権者に発送すれば、債権者はAさんへの取立ができなくなるから、今後の心配はないことを説明しました。又、グレーゾーン金利についてと、利息制限法による制限利息を超えた高利を取っていた債権者については、その借入額を減額できること、また、特に古い取引のものは、20年前から借り入れていたので、過払い金が発生する可能性が高いことを説明しました。担当弁護士は、取引が古いC社と既に完済したD社には、過払い金が発生すると予想し、その過払い金でA社B社の残債務をを返済する方針で臨むこととしました。開示された取引履歴に基づき引き直し計算をして請求した結果、C社から110万円、D社から220万円の過払い金を獲得できました。この過払い金でA社B社の残債務を一括で返済し、Aさんに160万円をお返しすることができました。
任意整理をする場合、利息制限法で引き直し計算をした結果A社はB社のように元金が減るだけでなく、C社のように過払いになっているケースはめずらしくありません。また、D社のように完済している会社でも、時効にかからない限り過払い請求できるケースもよくあります。Aさんは、相談前には毎月4万円くらい返済していたものが、弁護士に依頼することで、借金がなくなっただけでなく、160万円の蓄えができたことになりました。Aさんは、不安を抱えながら過ごしていた老後の生活が、一転して荷が降ろせて大喜びされていた様子が、印象的でした。消費者金融から借入をしている方は、一度ご自身の借金を見直ししてみたら如何でしょうか。
債権者 | 借入時期 | 相談前残高 | 相談後残高 | 減額率 | 過払金額 | 返済月額 | 返済回数 |
A社 | H9 | 49万円 | 32万円 | 35% | 32万円 | 1回 | |
B社 | H12 | 98万円 | 35万円 | 65% | 35万円 | 1回 | |
C社 | H3 | 13万円 | 110万円 | ||||
D社 | H5 | 200万円 | |||||
160万円 | 67万円 | 330万円 |