債権者に親戚がいたため、業者には過払い金から一部一括返済して残額を免除してもらったケース
Aさん 50代 アルバイト
Aさんは金融機関A社から170万円を、親戚から450万円を借り入れていました。その他に消費者金融3社に完済していました。Aさんは破産も考えていましたが、できるものなら返済していきたいという希望もありました。
まずは、完済した消費者金融に過払いの調査をしたところ、すべて過払い金が発生していました。弁護士が交渉し、B社から30万円、C社から75万円、D社から15万円の過払い金合計120万円獲得しました。そのうえで弁護士がA社に破産の可能性を説明し、40万円の一括払いを条件に残額130万円を免除してもらいました。その結果、親戚からの借り入れだけになりましたので、破産を回避して親戚には、長期で返済していくことになりました。
破産状態ではあるが、手元になにがしかのまとまったお金がある場合、それを一括返済に回して残額を放棄してもらい、破産を回避するという手法をまれにとることがあります。本件は、過払い金が発生したために手元金が発生したケースです。
債権者 | 借入時期 | 相談前残高 | 相談後残高 | 減額率 | 過払金返還額 | 毎月返済額 | 返済回数 |
A社 | H22 | 170万円 | 40万円 | 23% | 40万円 | 1回 | |
B社 | H10 | 0万円 | 30万円 | ||||
C社 | H12 | 0万円 | 75万円 | ||||
D社 | H11 | 0万円 | 15万円 | ||||
170万円 | 40万円 | 120万円 | 40万円 |
※相談前残高が0は、完済のケースです。
※赤字は、過払いが発生した状態です。